日本図書館情報学会誌
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論文
電子資料の保存用メタデータの特性と現状
鴇田 拓哉
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ジャーナル オープンアクセス

2004 年 50 巻 3 号 p. 85-102

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抄録

電子資料の保存に関わる事項を記述する保存用メタデータのエレメントセットについて,目録データなど対象資料の書誌的事項を記述するデータ(記述用メタデータ)と記述範囲を比較し,その特性や現状を明らかにすることを試みた。保存用メタデータとして,オーストラリア国立図書館(NLA),英国の大学図書館のコンソーシアムであるCEDARS,ヨーロッバの国立図書館の集まりであるNEDLIB,0CLCとRLGのワーキンググループが提案したエレメントセットを取り上げた。記述用メタデータは,MARC21フォーマット書誌レコード用と『日本目録規則』(1987年版改訂2版)を対象とした。その結果,保存用メタデータでは,記述用メタデータの範囲である対象資料の再生環境に加え,対象資料自体の詳細な情報を記述できること,更に,記述用メタデータで重視されていない,保存作業の履歴などの情報が記述できることが明らかとなった。

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© 2004 日本図書館情報学会
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