日本図書館情報学会誌
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研究ノート
音楽資料MARCを対象とした著作および表現形の機械的同定に関する基礎検討 : 各実体の同定キー作成方法を探る
金井 喜一郎
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 61 巻 3 号 p. 168-180

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抄録

音楽資料には,一媒体多作品,多責任性,多言語,作品の可塑と断片化などの特徴があり,利用者もこの特徴に関連した検索要求を持っている。しかしながら,現状では音楽図書館のOPACでさえ,これらの特徴に十分に対応できてきないことが先行研究で示されている。そこで本稿では,この問題を解決する一つの方法として音楽資料に関するOPACのPRBR化を目指し,音楽資料に特化したMARCを対象として,著作および表現形の機械的同定のための基礎的な検討を行う。具体的には,音楽資料に特化したMARC(Toccata MARC)からクラシック音楽に関するデータ300件を抽出し,それらのデータの分析結果を参考に,著作および表現形の同定キー作成方法を探る。本研究が最終的に目指すのは,(1)音楽資料に特化したMARCを対象に,(2)文字列照合に基づく同定キーのクラスタリングによって,(3)著作だけではなく表現形の同定も行うことである。本稿は,この研究の第一段階となるものである。,

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