2013 年 5 巻 p. 86-94
本論文では非漢字系日本語学習者の漢字辞典使用の問題点について述べ, 11種類の既存の漢字索引の特徴について紹介する。そしてその索引の効率の比較分析を目指し,漢字索引の効率を表す選択性(Selectivity)という新しい概念を定義する。さらに既存の索引の選択性を表す選択係数を計算し,効率の比較分析を行う。また,筆者が開発した新しいタイプのアルファベット・コード索引,シンボル・コード索引,セマンティック・コード索引,部首と画のコード索引について説明し,その効率について述べる。