日本レーザー医学会誌
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脳腫瘍における光線力学診断と光線力学療法
川西 裕 福田 仁上羽 哲也
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論文ID: jslsm-43_0040

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抄録

5-アミノレブリン酸(5-aminolevulic acid: 5-ALA)を用いた光線力学診断(photodynamic diagnosis: PDD)は,代謝産物であるprotoporphyrin IX(PpIX)が腫瘍細胞に選択的に蓄積することで,腫瘍細胞の存在を簡単かつリアルタイムに示すことができるため,悪性神経膠腫の摘出術において非常に有用である.タラポルフィンナトリウムと半導体レーザーを用いた光線力学療法(photodynamic therapy: PDT)は,浸潤した機能的脳領域に対する細胞選択的で侵襲性の低い治療法であり,悪性脳腫瘍の新規治療として期待されている.脳腫瘍の外科治療において行われる,光線力学診断,光線力学療法について概説する.

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