論文ID: jslsm-44_0017
悪性脳腫瘍に対する5-アミノレブリン酸(5-Aminolevulinic Acid: 5-ALA)を用いた蛍光ガイド手術は主に励起光源および観察用フィルターを内蔵した顕微鏡を用いて行われてきた.近年,5-ALAによる蛍光観察可能な内視鏡・サージカルルーペさらには外視鏡が登場し,その有用性が示唆されている.しかし,蛍光評価は長年蓄積された顕微鏡下評価を基盤にしており,新たな観察システムによる蛍光評価はこれらと異なる可能性があり注意が必要である.また,新たな蛍光観察システム導入に伴う短所もあり,これらを十分に理解した上で応用することが肝要である.