昭和医学会雑誌
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症例報告
髄膜腫へ組織内転移した転移性乳癌の1例
白畑 敦新村 一樹北村 陽平櫻庭 一馬横溝 和晃曽田 均松原 猛人後藤 哲宏水上 博喜齊藤 充生石橋 一慶木川 岳松宮 彰彦根本 洋日比 健志真田 裕
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キーワード: 乳癌, 髄膜腫, 腫瘍内転移
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2010 年 70 巻 3 号 p. 272-276

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抄録
症例は56歳,女性.左乳房の腫瘤,頭痛を主訴に当院を受診した.左乳房腫瘤は組織診にてinvasive ductal carcinomaと診断された(T4N1M1病期IV).頭部MRI検査で前頭葉から頭頂葉にかけて強くenhanceされる境界明瞭な径40mmの腫瘤が指摘された.初診時にすでに頭蓋内圧亢進による頭痛が見られたため,脳腫瘍摘出術が施行された.病理組織学的には腫瘍はfibrous meningiomaであったが,腫瘍組織内に髄膜腫細胞とは異なる不整な小胞巣状の浸潤・増殖を認める核異型を有する細胞が認められ,これらは転移性乳癌と診断された.今回われわれは頭蓋内髄膜腫の腫瘍組織内に転移した乳癌の1例を経験したので臨床像や病態について文献的考察を加えて報告する.
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© 2010 昭和大学学士会
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