昭和医学会雑誌
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針鎮痛の有効性の個体差と脳の内因性モルヒネ様物質の含有量個体差との相関関係
村居 真琴田中 正明蜂須 貢藤下 悌彦武重 千冬
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1979 年 39 巻 5 号 p. 537-542

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抄録

1.ラットの尾逃避反応を痛覚閾として針麻酔の刺激を与えると, 5%の危険率で有意の差のある鎮痛が現わる動物は約半数みられ, 動物を針鎮痛有効群と無効群とに区分できる.
2.針鎮痛有効群, 無効群の脳内の内因性モルヒネ様物質の含有量には差異があり, 前者は後者に比べ3H naloxoneのオピエートレセプター結合の阻害率で約10倍多く, ユニット単位に換算すると25倍多かった.
3.針刺激開始45分後の尾逃避反応の潜伏期の増加率 (鎮痛) と内因性モルヒネ様物質の含有量との間には相関係数0.71の高い相関関係がみられた.
4.各個体の正常時の痛覚閾と内因性モルヒネ様物質の含有量の対数との間の相関係数は0.11で, 相関関係は認められなかった.
5.針鎮痛有効群と無効群の脳の種々な部位でのオピエートレセプターの含有量は, 両群の問で差異は認められなかった.
6.以上から針鎮痛の有効性の個体差は脳内モルヒネ様物質の含有量の個体差に帰することができる.

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