昭和医学会雑誌
Online ISSN : 2185-0976
Print ISSN : 0037-4342
ISSN-L : 0037-4342
コレステロール負荷高脂血症の脂質代謝におよぼすAlfalfaの影響
坂本 浩二, 稲垣 昌博, 後藤 裕美, 中山 貞男
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 47 巻 3 号 p. 365-370

詳細
抄録
コレステロール負荷により誘発した高脂血症ラットの脂質代謝に対するAlfalfaの影響を, Alfalfaの粉末 (Alfalfa) と熱水抽出物 (Alfalfa-E) の投与により検索した.0.5%コレステロール飼料 (0.5-HCD) 飼育によって誘発した高脂血症において, Alfalfaは血清の総コレステロール (TC) とリン脂質 (PL) の増加を軽度に抑制したが, 高密度リボ蛋白中のTCとPLに対する影響はみられなかった.Alfalfaの500, 1000mg/kg投与で中性脂肪 (TG) の増加は抑制され, 遊離脂肪酸 (NEFA) は減少を示した.さらに, 0.5-HCDによる血清蛋白の増加とGOTはAlfalfa 1000mg/kg投与で有意に抑制された.肝のTC, TG, NEFAはAlfalfa投与で増加を示した.1%コレステロール飼料 (1.0-HCD) 飼育によって誘発した高脂血症において, Alfalfa-Eは血清のTG増加を抑制し, 肝NEFAの増加を示したが, 他の脂質に対する明らかな影響はみられななかった.Alfalfa-E 1000mg/kg投与でGPTは有意な減少を示した.コレステロール負荷量 (0.5-HCD, 1.0-HCD) の違いによる血清, 肝の脂質レベルの相違はあるものの, 高脂血症ラットの脂質代謝に対するAlfalfa粉末の作用はAlfalfa-Eに比べてやや強いように思われる.
著者関連情報
© 昭和医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top