昭和医学会雑誌
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抗原吸入誘発試験における血中ケミカルメディエーターの変化について
岡田 哲朗足立 満岡田 陽子水野 雅夫丸山 繁高橋 昭三前田 昌子辻 章夫
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1988 年 48 巻 6 号 p. 693-698

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抄録
26名の気管支喘息患者で, 室内塵又はAspergillus fumigatusによる抗原吸入誘発試験を行い, 血中ケミカルメディエーターの変化について検討した.抗原吸入誘発試験における気管支反応型を無反応群 (N群) 6例, 即時型気管支反応 (IAR) のみを示した群 (1群) 8例とIARおよび遅発型気管支反応 (LAR) を示した二相性気管支反応群 (D群) 12例の3群に分け, 同時に血中ケミカルメディエーターである血漿histamine (H) , 血漿leucotriene C1 (LTC4) および血漿thromboxane A2 (TXA2) の代謝産物であるthromboxane B2 (TXB2) の2則定を抗原吸入前および吸入後8時間まで経時的に行った.血漿Hは3群ともに抗原吸入前後で有意な変動を認めなかった.血漿LTC4は1群では前値1.55±0.24μg/mlよりIAR出現時2.14±0.23, μg/mlと有意に上昇し (P<0.05) , D群においても前値1.30±0.12μg/mlよりIAR出現時1.77±0.11μg/mlと有意に上昇した (P<0.01) .IAR出現時のLTC4の上昇率と肺機能PEFRおよびV25の低下率との間にそれぞれP<0.01 (r=0.5987) P<0.05 (r=0.4807) と正の相関を認めた.血漿TXB2はI群とD群のIAR出現時およびD群の3時間で上昇傾向を認めた.LTC4はIAR惹起に重要なケミカルメデTエーターであり, TXA2はIARおよびLAR惹起ともに関与していると示唆された.
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