昭和医学会雑誌
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MDCT対応心臓動態ファントムの開発とその評価
中澤 靖夫
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キーワード: ファントム, 心臓の動き
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2005 年 65 巻 2 号 p. 192-198

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抄録
MDCT (Multi Detector raw CT) の臨床的有用性は, 従来より薄いスライスで広範囲に撮影可能なことであり, 時間分解能の向上と高画質な再構成画像を提供できることにある.特に心臓, 冠動脈への応用は, 時間分解能の問題から, これまでEBCT (electric beam CT) でしか描出が難しかったが, MDCTの登場以降, より高い時間分解能が得られるようになったことから, 今まで積極的に対象とされなかった心臓および冠動脈の病態把握にも用いることが可能となってきた.心臓病変をMDCTにより描出する報告は近年増加しており, 臨床でも多くの成果を上げている.今回われわれは, 心臓病変に用いられているMDCTの性能を知る上で重要となるMDCT用心電同期心臓CT用ファントムを開発した.開発した心電同期心臓CT用ファントムは, 左室の動きを良好に再現することが可能であった.石灰化評価用模型器具, 血管評価用模型器具を左室表面に装着し撮影することで, 冠動脈の石灰化や狭窄の評価にも使用可能であった.今回開発した心電同期心臓CT用ファントムは心臓病変に用いる多機種のMDCTの性能を評価できる.
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