生体医工学
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抄録
近未来の地域医療と地域包括ケアサービス
大原 弘隆
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2015 年 53 巻 Supplement 号 p. S307

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抄録
未曾有の人口高齢化に直面するわが国では、従来の急性疾患中心の医療から、慢性疾患を含めた複数の疾患等の問題を抱える患者に、多職種から構成されたチームで総合的に対応する医療に移行していく必要がある。この新たな医療チームにおいて、全人的な診療を実践する新たな医師像として、総合診療医の養成が地域医療の場において強く求められている。一方、介護と医療のニーズを併せ持つ高齢者を地域で確実に支えていくためには、訪問診療、訪問口腔ケア、訪問看護、訪問リハビリテーション、訪問薬剤指導等の在宅医療が不可欠である。しかし、在宅医療には、老々介護、認認介護、独居の増加など様々な問題が残されている。これらを解決し、充実した在宅診療を24 時間365 日提供するためには、地域の医療・介護のネットワーク構築による情報の共有化が大変重要な鍵となる。本シンポジウムでは、在宅医療における情報ネットワークシステム等の医工学の重要性について議論を深めたい。
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© 2015 社団法人日本生体医工学会
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