2017 年 55Annual 巻 4AM-Abstract 号 p. 292
近年無線通信技術、センサ技術の急速な発展やデバイスの小型化技術の進歩などによって生体信号計測技術も新しい局面を迎えている。これまでの生体信号計測、特に脳波のような微弱・微細な生体信号計測は人体に大きな負担をかけるとともに、日常生活中での実時間計測が極めて困難であった。そこで、我々はフレクシブルなシート媒体に、医療用ペーストなしでワイヤレス計測可能な生体電位センサを配置することにより、誰にも使いやすく、どなたにもフィットする脳活動計測システムの開発を目指す。特に、柔軟なシート媒体を用いた脳機能計測システムをキャップのように装着することにより、場所・時間の制限を受けず、日常生活の中で脳活動状況を把握し、神経リハビリテーション、ブレイン・マシン・インタフェース、バーチャル・リアリティなどの幅広い分野への応用が期待できる。