生体医工学
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抄録
脳機能測定法と最新の脳波測定法
山崎 まどか
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2017 年 55Annual 巻 4PM-Abstract 号 p. 355

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抄録

脳波は脳の神経活動に伴う電気信号を直接とらえる測定手法で、1929年にHans Bergerがヒトの脳波記録を報告して以来、脳神経疾患の診断などの臨床だけでなく、Brain machine interfaceなど医工学分野でも応用利用されている。脳波は非侵襲的ミリ秒の優れた時間分解を持つ脳機能測定法であるが、通常の臨床脳波で用いる20個の電極からの記録では空間分解能が5-10cmであり、空間分解能が低いため、臨床での利用がほとんどであった。正確な脳機能測定を行うには電極間距離は3cm以下が望ましい(Spitzerら 1989)とされ、Srinivasanらはこれを実現するには128個以上の電極が必要と報告している。しかしながら2000年代に入り、装着を簡便にした100個以上の電極を備えた高密度脳波が登場し、空間分解能が数cm以下となった。時間と空間の両分解能を高めた脳機能測定法として再び注目を集めている。本講演では高密度脳波測定法とその解析法と、その臨床応用として、てんかん患者におけるてんかん性放電の高密度脳波による信号源推定を提示する。また、非侵襲的脳機能測定法について議論していきたい。

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© 2017 社団法人日本生体医工学会
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