生体医工学
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拡張現実型聴診訓練システムにおける聴診位置検出性能向上のためのカメラ一体型聴診器デバイスの開発
関口 陽太中口 俊哉村竹 虎和三浦 慶一郎川田 奈緒子吉村 裕一郎伊藤 彰一朝比奈 真由美田邊 政裕
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2019 年 Annual57 巻 Abstract 号 p. S197_2

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抄録

現在の心音・呼吸音の聴診訓練は,模擬患者と聴診訓練用マネキンを併用して行われている.この方法は様々な生体音で訓練が行える一方で,リアリティの欠如や,移動・設置が困難であるという欠点がある.我々は拡張現実技術を用いて模擬患者上に様々な症例の心音・呼吸音を再現し,医療面接と聴診手技を模擬患者に対して訓練可能とするシステムEARSを提案してきた.EARSは,聴診器に設置された赤外LEDと模擬患者に張り付けた反射マーカを,カメラユニットで検知することで聴診位置を取得する.しかし従来のEARSには,設置が煩雑,診察動作によって動作不良が発生する恐れがある,といった問題点があった.そこで本研究では,システム設置の煩雑さの解消と聴診器位置検出性能の向上を目的として,カメラユニットを聴診器に搭載したカメラ一体型聴診器デバイスの開発を行った(図参照).さらに,聴診器位置検出に用いるチェストピースや反射マーカが遮蔽された際の聴診位置の検出法を考案した.提案システムの設置の簡便さ,聴診器検出性能について評価を行い,従来型と比較して性能向上を確認した.また,実際の医学教育現場に導入しアンケートによる評価を行った.

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© 2019 社団法人日本生体医工学会
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