2019 年 Annual57 巻 Abstract 号 p. S277_1
【目的】足浴において、少量のお湯でも肌がお湯に触れる面積が大きく温浴効果が高く、液膜流れによる癒し効果があり、しかも足の出しれが容易な、足浴器を提供する。【背景と課題】足湯は、特に体への負担は少なく、気軽に足先からゆっくりと体を温めることができることから、温泉地にも多く設置され、家庭用にも様々な足湯容器が開発されて楽しまれている。但し市販の足湯バケツに十分なお湯を入れると重くなり、お湯の出し入れや運搬が容易では無く、お湯の扱いに工夫が必要であった。【解決手段と結果】容器内にポンプと縦方向の供給管と横方向の穴あけ液かけ管から構成される循環装置を具備し、ポンプでお湯をくみ上げ横方向管に設けた複数の穴から足のひざ下あるいはふくらはぎにお湯をかけ、足の表面に液膜を形成した後に容器にお湯が戻るようにする。少量のお湯でもお湯が肌に触れる面積が大きく充分な温浴効果と、液膜流れによる癒し効果が期待され、しかも足の出し入れが容易な足湯容器である。試作後実際に学生7名で評価したところ、温浴効果と癒し効果何れにおいても、通常の足湯より、かけ湯式足湯の方が上回った。