生体医工学
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看護部事務長を経て感じた病棟内ワイヤレス通信の現状と課題
中田 悠太近藤 温子梅田 みちる
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2020 年 Annual58 巻 Abstract 号 p. 211

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抄録

【はじめに】医療情報技術の発展によって、医療施設の内外を問わず多数の情報がやり取りされる時代となった。電子カルテシステムの普及により、我々が扱うデータの範囲が変化する一方で、医療職種全般が「ビッグデータ」に意識が向きつつある。当院では2017年より全国で初となる「部署事務長制度」を導入し、診療部、看護部、診療技術部をはじめ、救急センターや人材開発センター等の主要部門に事務長を配置することで医療スタッフの業務効率化とデータ活用を促進させた。看護部事務長として「業務効率化」「看護技術向上」「人材確保と安定化」を中心に、一般的な病院事務長の業務全般を部門内で解決できるよう制度が終わる2019年10月まで取り組んだ。

【スマートフォンデバイスの導入】働き方改革という言葉が登場し、以前に増して残業時間の短縮が求められるようになった。看護師の残業時間の要因の一つに「記録業務」があり、問題を調査した後に2019年4月よりスマートフォンデバイスを導入した。今回の演題では導入後1年を経過しての振り返りを行い、導入前に期待していた効果と現状の差を示すとともに、新たな課題に対する対応策の模索を行いたい。また、看護部において事務の管理者として感じた、スマートフォンデバイス以外のワイヤレス機器への期待について考察したい。

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© 2020 社団法人日本生体医工学会
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