生体医工学
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看護環境における情報伝達システムと警報
星 善光
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2020 年 Annual58 巻 Abstract 号 p. 212

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抄録

 病棟では様々な重要情報が通信されている.ナースコールシステムは多くの病院に導入されており,患者からの呼出以外にも患者に関する情報の伝達手段として利用されている.様々な情報が統合されることで病棟内の情報を集約することができる.ナースコールシステムを実現するために,病棟内には有線及び無線の通信ネットワークを構築されている.特に無線通信システムはスマートホンや無線通信機器の普及に伴い病院内での導入も進んでいる.通信システムの高機能化は患者の生体情報を詳細に把握することにつながる.うまく活用することで看護師や医師の業務効率化に有用な情報が得られる可能性もある.一方,情報量の増加は看護師や医師の負担増につながる可能性もあり,伝達する情報については十分な検討が必要である.特に警報は患者の安全確保に重要であり,他の情報と区別されねばならない.時間的な制約のため複数の警報へ同時に対処できない場合,遅れにつながる可能性がある.呼出方法や情報伝達方法については今後も改善が望まれる.本報告では,情報伝達システムとその一部である警報についてのこれからと問題点を述べる.

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© 2020 社団法人日本生体医工学会
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