生体医工学
Online ISSN : 1881-4379
Print ISSN : 1347-443X
ISSN-L : 1347-443X
小電力医用テレメータの運用規格AE-5201A改正版について~医用テレメータへのスプリアス規格改定の影響も含めて~
飯嶋 三朗
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 Annual59 巻 Abstract 号 p. 175

詳細
抄録

昨年2020年9月に,一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)が定める「小電力医用テレメータの運用規格」が約18年ぶりに改正され,AE-5201Bが発行された.本運用規格は医療現場において複数の小電力医用テレメータを有するメーカ製品が同時に使用されても運用上,混乱が生じないことを目的としたルールを定めている.今回の主な改正の目的は,テレメータ・テレコントロールとの干渉が問題視されている3000番台のチャネルの使用優先順位を最下位にすること,及び最新の技術情報の周知や電波環境協議会(EMCC)が2016年4月4日に公表した「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」との内容の整合を図るためである.また,小電力医用テレメータだけに限った問題ではないが,製品導入時の注意として2005年12月1日に無線設備規則(昭和25(1950)年電波監理委員会規則第18号)が改正されたことに伴い,改正前の旧スプリアス規格で証明又は認証を取得した製品は,2022年11月30日を超えて使用した場合,電波法違反となる旨,及び処罰の対象となるのは利用者である病院施設側が電波法違反となることを追記した.

著者関連情報
© 2021 社団法人日本生体医工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top