生体医工学
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第1種・第2種ME技術実力検定試験の現状-出題形式の変遷と試験で求める能力・資質-
堀 純也
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2022 年 Annual60 巻 Abstract 号 p. 74_1

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抄録

 1977年にME技術教育委員会が設立され,第2種,第1種,特殊という3つの試験を実施する計画でME技術実力検定試験が始まった.1979年に第1回第2種ME技術実力検定試験(以下,第2種試験)が実施されたが,過去問を紐解いてみると問題の出題形式や問題数も変遷が見られる.第1種ME技術実力検定試験(以下,第1種試験)は,1995年に第1回試験が実施され,第4回から選択問題を導入,第25回には出題形式の大幅な見直しを行った. 改めてME技術実力検定試験の目的を振り返ると,第2種試験は,「医用生体工学技術を応用したME機器の安全管理を中心とする医用生体工学に関する知識をもち,適切な指導者のもとでそれを実際に医療で応用しうる資質を検定する」ことを目的としている.第1種試験は,この中の「適切な指導者」の育成を目指している.つまり,高度な専門知識をもちあわせている人を育てることが,必ずしも第1種試験の目指すところではないことから,現場で起こり得る問題や現象を中心に出題の題材として扱い,問題の中に与えられた条件・情報等から解決策を探る力を検定する内容に見直しをした.さらに,新型コロナウイルス感染症拡大を受けてオンライン試験を導入するなどの工夫も行った.本セッションでは第1種試験の例題解説も含めて,各試験の変遷と試験で求める能力・資質について述べる.

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© 2022 社団法人日本生体医工学会
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