2022 年 Annual60 巻 Proc 号 p. 263-264
生体医工学の意義は,基礎的な生命科学と臨床的な診断・治療システム開発をつなぐことを可能とする,新たな診断用・治療用医療機器・医療技術の実現に貢献するという意義と生命現象の定量的かつ再現性よい測定・分析・制御手法を提供することにより,生命科学研究の進歩に貢献するという意義を持つ.この基礎となる学理は,人体と物質・システムの相互作用を理解する学問である.ある特定の工学分野の深い知識を備え,さらに生体医工学に関する俯瞰的な視野,医学生物学等に関する基礎知識を獲得できるような教育体系の確立が求められる.