2024 年 Annual62 巻 Abstract 号 p. 109_1
デジタルヘルスケアを実現するためには、生体の各種化学的・物理的情報を簡便・迅速に取得し、データとして蓄積可能なセンサが必要である。一方で我々は、ナノメートルの構造より観察される光学現象を利活用する学術領域「ナノフォトニクス」を基盤技術としたバイオセンサの開発を行っており、各種生化学マーカーの検出・定量に成功している。ナノフォトニクスを基盤技術としたバイオセンサは、スマートフォンや簡易光学系での測定が可能であることからデジタルヘルスへの相性が良い。本発表では、我々がこれまでに取り組んできたバイオセンサ開発例を紹介し、デジタルヘルスへの応用展開について述べる。