機能膜による血液浄化

抄録

1960年代前半から合成材料が医療品の素材としてしきりに使用されるようになったが, その特性を生かして各種の濾過膜が製造され, それらを利用する血液浄化法が臨床的に応用されるようになっている. 血液浄化法がいくつか存在するのは, 疾患によって異なる分子サイズの病因物質を, それぞれに対応する膜孔径の異なる濾過膜を透過させて除去することが要求されるためである.