廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第20回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: P2-B7-6
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B7 その他有機性廃棄物の資源化
ラマン分光法を用いた含水多成分系液混合溶液の定量分析
*青木 健沼田 靖田中 裕之
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抄録
近年、化石燃料に変わるエネルギーの開発が求められ、その一つにバイオエタノールが挙げられる。バイオエタノールの製造には、水を含む種々のアルコールが生成される。このような高含水多成分系液混合溶液の同時定量はクロマト法や一般的な分光法では非常に困難である。そこで、我々はラマン分光法に着目した。ラマン分光法は、気体、液体、固体のどの状態でも測定が可能で、水のピークが小さい。また、分解能もよいため、水を含んだ多成分系試料の定量分析に応用できる可能性がある。現在までに、基準物質に対する試料のピーク高さ比を用いてレーザーパワーの変動を補正する方法を提案し、補正することができることを報告した。そこで、本研究では水を含む3成分系液混合溶液の定量分析をラマン分光法を用いて行った。その結果、2成分系の検量線を用いることで3成分系の定量分析が可能であることが確認できた。
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© 2009 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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