主催: 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
近年、レジ袋有料化の流れは日本全国で加速しつつある。しかし、一般消費者や小売店の意見が充分反映されているとはいい難いのが現状である。 本研究の目的は、静岡市内で営業している小売店がレジ袋の有料化に対して、どのような意識を持っているのかをアンケート調査により把握し、今後の方向性を検討する資料に資することにある。 本研究の結果から、スーパーとその他の業種の小売店との間には、レジ袋有料化に対する考え方に大きなズレがあることが分かった。 スーパー以外の業種の小売店がレジ袋有料化に踏み切れない理由は客種に原因がある。スーパーの来客は、食材等の購入を目的に来店しており事前にマイバッグを用意しやすい。一方、その他の小売店の来客は、衝動的に立ち寄る客が多く、マイバッグの常時携帯を面倒くさがる傾向にある。今後は、民・業・官が一体となって消費者に理解と協力を求める活動を地道に展開し続けることが重要である。