抄録
除染業務に伴い多量の腐敗性廃棄物の発生が見込まれている。しかしながら安定した減容化方法である焼却による減容化は一般市民に受容されていないのが現状である。そこで、本検討では枝葉、刈草、腐葉土をサンプルとし、チッパーとともに、圧縮力227kN/m2、1040kN/m2の圧縮機での減容を試みた。また、チップ化した枝葉およびチップ化した後圧縮した枝葉を断熱保管し、温度変化を記録した。チップ化と圧縮力1040kN/m2程度の圧縮により枝葉が原型(自重圧縮なし)の1/8程度に減容できた。枝葉の原型圧縮は227kN/m2では1/2以下程度の減容であるが、1040kN/m2の圧縮で1/2~1/3に減容できた。刈草は227kN/m2で1/4程度、1040kN/m2で1/10程度に減容できた。温度測定期間中発火が懸念される摂氏75度以上とはならなかった。今後も継続的に温度変化を測定する予定である。