抄録
砂状建設混合廃棄物(CDW)は,建設混合廃棄物を破砕選別し,有価物を取り除いた残渣である。安定型処分場は管理型処分場よりも処理手数料が安いが,熱しゃく減量(含有する有機物量の目安)が5%以上となると安定型処分場への埋立ができない。CDW中の木は有機物量に影響する。また,CDWに石膏が含まれていると,埋立後に毒性のある硫化水素を発生させる危険性があるため,安定型処分場へは埋め立てられない。さらに,それらを取り除いた後に得られる細骨材は再利用可能だと思われる。したがって,木・石膏を不純物として取り除くこと,また,細骨材濃度を高めることが求められる。その選別方法として,密度選別があり,その中でも流動床選別は乾式であって水を使わないため,コストが安価である。本研究では,流動床を用いた選別を行い,木や石膏などをターゲットとして選別効率のよい条件を探索することを目的とした。今年度は木のみの分析を行った。