抄録
本研究では、岡山市(岡山友の会の会員世帯)における家庭ごみ発生原単位の影響要因を明らかにすることを目的として、岡山市を対象にごみの計量モニター調査、家計調査、アンケート調査を行った。調査データを用い、ごみの種類別発生原単位と個人属性・ライフスタイル・Reduce・Reuseに関する行動・家計消費との関連性を検討した。また、家計消費区分別の金額を用いたごみの種類別発生量の推定モデルを構築し、これら発生量予測モデルに、平成25年度の世帯あたりの平均家計消費金額を代入してごみの種類別発生量を算出するとともに、これに岡山市の総世帯数を乗じて岡山市全体のごみの種類別発生量を推定した。その際、予測モデルの偏回帰係数の標準誤差に基づいて確率分布を設定し、モンテカルロシミュレーション(試行回数100000回)によってごみの種類別発生量の95%信頼区間を推定し、モデルの妥当性を検討した。