主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 29
開催地: 名古屋大学東山キャンパス
開催日: 2018/09/12 - 2018/09/14
上海では、ビデオを使い模範的なごみの分別指導方法をボランティアリーダーに示すとともに、ボランティアが朝晩ごみ箱の横に立って、ごみ分別を指導している。更に、毎朝ごみを分別した人にはスマートフォンを使ってポイントを付与し、ソックスなどのものと交換することができる。4年ぐらい指導を続けないと、ごみ分別が定着しない。
これに対し、東京の区部では、ごみ分別表やごみ分別ハンドブックを作って、全戸配布し、区役所職員によるごみ分別の説明会を各地区で行い、指導している。このような指導で、住民はおおむねごみ分別をしている。
上海市政府では、地元の大学とNGOに、上海と東京のごみ分別指導について、比較検討することを依頼している。
しかし、上海と東京では住民の性格や習慣に大きな違いがあるため、東京の区部のごみ分別指導をそのまま上海で採用しても、役に立つとは考えにくい。上海市は中国国内の成功事例を参考にすべきだと考える。