廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A9-3
会議情報

A9 国際循環・海外調査
中国上海と東京のごみ分別指導の違い
*小寺 正明
著者情報
キーワード: 中国, 上海, ごみ分別指導
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

上海では、ビデオを使い模範的なごみの分別指導方法をボランティアリーダーに示すとともに、ボランティアが朝晩ごみ箱の横に立って、ごみ分別を指導している。更に、毎朝ごみを分別した人にはスマートフォンを使ってポイントを付与し、ソックスなどのものと交換することができる。4年ぐらい指導を続けないと、ごみ分別が定着しない。

 これに対し、東京の区部では、ごみ分別表やごみ分別ハンドブックを作って、全戸配布し、区役所職員によるごみ分別の説明会を各地区で行い、指導している。このような指導で、住民はおおむねごみ分別をしている。

上海市政府では、地元の大学とNGOに、上海と東京のごみ分別指導について、比較検討することを依頼している。

 しかし、上海と東京では住民の性格や習慣に大きな違いがあるため、東京の区部のごみ分別指導をそのまま上海で採用しても、役に立つとは考えにくい。上海市は中国国内の成功事例を参考にすべきだと考える。

著者関連情報
© 2018 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top