廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: B1-4
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B1 自動車・電池の資源化
焙焼技術を用いたリチウムイオン電池のリサイクルの研究
*中村 充志竹本 智典石田 泰之花田 隆境 健一郎
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抄録

今後、使用済車載リチウムイオン電池(以下、LIB)が大量に発生することが予想されており、リサイクル技術の開発が求められている。LIBを安全に処理することができ、レアメタルやベースメタルなどの金属資源を効率的に回収して、資源循環できるリサイクルシステムを開発してきた。本リサイクルシステムは、焙焼技術を活用する点が特徴であり、焙焼炉をセメント製造設備に隣接させることによって、焙焼時に発生する排ガスのセメント製造設備での低コスト無害化処理、セメント製造設備の排熱の利用が可能になる。また、金属を酸化・溶融しないように焙焼温度を制御することで、金属資源を高効率に回収できる。金属資源回収後の残渣は、セメント工場の原燃料としてリサイクルすることで,LIBの100%リサイクルが可能となる。本報告ではセメント製造設備に、実際に隣接させた焙焼炉を用いて実業に近い状況で実証し、資源回収した結果について報告する。

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© 2018 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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