主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 32
開催地: 岡山コンベンションセンター
開催日: 2021/10/25 - 2021/10/27
国際社会全体で問題となっている、海洋ごみ、海洋プラスチックごみ、陸域の散乱ごみへの対策として、和歌山県は2020年に、和歌山県ごみの散乱防止に関する条例を制定した。この条例では、立入検査・監視・罰則規定などの規制策にとどまらず、ごみの散乱防止に関する広域的かつ総合的な施策を策定することとされているが、公共空間における散乱ごみの実態に関する基本的な情報が不足している状況にある。そこで本研究では、街頭における散乱ごみの集積実態を調査し、散乱ごみの分布状況や散乱ごみ量・組成などについて分析した。調査の結果、街路ではたばこの吸殻、公園ではお菓子の包み紙やプラスチックごみが卓越していることが分かった。また、ごみの散乱密度は街路や公園ごとに異なり、いくつかの要因が考えられた。