廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A1-8-P
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A1 ごみ発生・排出抑制
街頭における散乱ごみの実態調査報告-和歌山市の特定美観地域とその周辺に位置する都市公園を対象として-
中尾 彰文佐野 巧実山本 玲於奈佐久間 康富*吉田 登
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抄録

国際社会全体で問題となっている、海洋ごみ、海洋プラスチックごみ、陸域の散乱ごみへの対策として、和歌山県は2020年に、和歌山県ごみの散乱防止に関する条例を制定した。この条例では、立入検査・監視・罰則規定などの規制策にとどまらず、ごみの散乱防止に関する広域的かつ総合的な施策を策定することとされているが、公共空間における散乱ごみの実態に関する基本的な情報が不足している状況にある。そこで本研究では、街頭における散乱ごみの集積実態を調査し、散乱ごみの分布状況や散乱ごみ量・組成などについて分析した。調査の結果、街路ではたばこの吸殻、公園ではお菓子の包み紙やプラスチックごみが卓越していることが分かった。また、ごみの散乱密度は街路や公園ごとに異なり、いくつかの要因が考えられた。

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© 2021 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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