廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: C2-8-P
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C2 自動車・強電関連機器・建設廃棄物・その他無機性廃棄物
水処理アルミニウムドロスによる気相および液相中メチルメルカプタンの除去
*原 寛輔仲鉢 優臣平木 岳人三木 貴博長坂 徹也
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抄録

メチルメルカプタンは代表的な特定悪臭物質であり主に下水処理場などで発生する。検知閾値濃度が0.1ppbと極めて低いメチルメルカプタンは臭気発生現場において問題になりやすいことから、安価かつ簡易な除去方法は将来的にも多数開発されることが望まれる。本研究では、国内で年間数十万トン発生するアルミニウムドロスを原料とし、水処理により水酸化アルミニウムを生成させた廃棄物原料型水酸化アルミニウムを用いたメチルメルカプタンの除去試験を試みた。そこで、ガスバッグ内に水処理ドロスと共にメチルメルカプタンを封入する試験と、メチルメルカプタン溶存溶液に水処理ドロスを投入する試験において、検知管を用いたメチルメルカプタン濃度変化を測定した。試験の結果、気相および液相中のメチルメルカプタンを、水酸化アルミニウムを主要な構成相とする水処理ドロスにより除去可能であることが明らかとなった。

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© 2021 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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