廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: E3-3-O
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E3 浸出水・発生ガス(1)
最終処分場浸出水に対する水処理プラントと人工湿地のハイブリッド処理
*酒井 隆彬尾形 有香武藤 健司灘 重樹森本 隆夫
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抄録

本調査では、旧長尾山埋立処分場(兵庫県神戸市北区)において、浸出水処理施設の内、更新が必要な一部設備を人工湿地に代替し、ハイブリッドでの処理が可能か調査したものである(平成30年度~令和2年度)。人工湿地は必要敷地面積の確保が課題であるが、本調査では実用化する際に利用が可能な面積を想定して負荷量を設定、処分場内に設置したパイロットスケールの人工湿地により調査を行った。その結果、人工湿地を導入した場合の処理水は浸出水処理施設処理水と比較しても水質に大きな違いは見られず、水質的には、ハイブリッドでの処理が出来る可能性が高いことが分かった。さらに人工湿地及び施設水槽の汚泥(人工湿地の前段)について、微生物調査(16S rRNA遺伝子をターゲットにした定量)を人工湿地の層毎に行った所、表層が最も微生物が集積されていることが分かった。

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© 2021 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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