廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: E4-1-O
会議情報

E4 浸出水・発生ガス(2)
海面処分場高pH保有水の模擬中和実験
*藤本 真宮脇 健太郎遠藤 和人東海林 俊吉
著者情報
キーワード: 海面処分場, 二酸化炭素, pH
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

最終処分場に埋立てられた焼却残渣には水酸化カルシウムが多く含まれており、降雨により溶出し保有水のpHを排出基準以上に高めている場合がある。本報では、海面処分場の高pH保有水の合理的な中和対策の検討を目的とし、模擬内水ポンドでの大気中の二酸化炭素吸収を利用してpHの低減を検討する試験を行った。体積・表面積・滞留時間の関係(A/V×ΔT)ポンドを模擬した仮想ポンドに合わせた条件で、2Lメスシリンダー(A/V×ΔT=24.6)を用いて実験を行った。試験期間は標準条件で10日、流入量2倍条件で5日としpH変化と関連項目を測定した。今回の試験結果よりpH上昇には流入量・表面積・滞留時間が影響する事が確認された。また簡易モデルを用いてポンド表面CO2吸収フラックスの最小値(2L容器、1.4×10-5mol m-2 min-1)を算出した。大気中からの二酸化炭素吸収でpHの上昇抑制の可能性が示された。

著者関連情報
© 2021 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top