主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第32回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 32
開催地: 岡山コンベンションセンター
開催日: 2021/10/25 - 2021/10/27
建材を破砕・粉砕せずに、建材表面を2種の色素で染色し、実体顕微鏡(x50~100)でアスベストを次のようにして検出・確認し、外壁の検査に適用できた。
・アスベストは建材素材と異なった色調で染色される。
・染色された建材表面のアスベストは細い繊維が束になっている。
・ピンクに染色されたアスベストは、エタノールで洗浄すると白くなる。一方赤く染まった混入繊維状物質はエタノール洗浄で脱色されないので、アスベストと区別できる。
・アスベストは、偏光顕微鏡で消光作用を示す。
・アスベストの種類はXRDとラマンスペクトルで同定可能。
・染色後、アスベストの建材表面中の専有面積を画像解析ソフトで求める。
・使用中の建物の壁の一部に色素を吹き付け、顕微カメラでアスベストの有無を判定する。
このようにして、迅速に・簡単にアスベストの識別ができるので、解体前の建物のアスベスト事前検査に適用出来ると考えている。