クボタが手掛ける回転式表面溶融炉の化石燃料の直接燃料利用量の削減(省エネ化)を目的として、従来の化石燃料(灯油)焚きバーナーに代わり、マテリアルリサイクルが困難な廃プラスチックや古紙などを造粒成形したRPFを助燃材とした燃比低減試験を行った。試験の結果、処理物にRPFを32%混合する条件において、化石燃料を使わない『自立運転』を安定して字継続した。焼却灰1トン当たりのランニングコスト(燃料費、排ガス処理費、飛灰処理費で評価)は33%低減した。排ガス分析およびスラグの重金属含有量・溶出量試験はいずれも基準値以下であり、問題が無いことを確認した。溶融処理における元素の分配については、重金属は溶融飛灰に移行し、貴金属を含む高融点の元素はスラグに移行することを確認した。今後は、高度に造粒したRPFだけでなく廃棄物(廃プラ、リサイクル残さ等)も燃料に活用していくための技術開発を行う予定である。