建設業は、他の産業に比べて膨大な量の資源を消費し、大量の廃棄物を生み出すため、SDGsの1つのゴールである「つくる責任・つかう責任」の項目において、果たすべき役割は大きいと考えられる。現在、建設業で生じる廃棄物のうち、建設汚泥は焼成処理や溶融処理して固化、粒状にすることによって埋め戻しや裏込め材などの土質材料として再利用されているものの、その種類の多様性や統一的な評価基準が無いこと等によって再資源化率が低い値にとどまっている。そこで本研究では建設汚泥に脱水処理を加えた改良土の有効な再生処理として、曝気養生という二酸化炭素の固定化技術を提案し、その特性を分析した。曝気養生は大気中の二酸化炭素と水酸化カルシウムが反応し、建設発生土のpHを中和することで改良土のリサイクルを可能にする。曝気養生試験を行い、曝気養生の特性の分析を行った。また理論式との比較を行い、二酸化炭素の固定量を算出した。