廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: B2-4-O
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B2 廃棄物管理・計画(2)
ゴミ箱の廃棄物回収量予測モデルの検討(ペットボトル・缶)
*和田 万里奈経沢 正邦杉山 浩平髙橋 史武
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抄録

本研究では機能性ゴミ箱(SmaGO®(株)フォーステック)を用いて2022年7月における東京・表参道での廃棄物回収量を調査し、同区間での人流データ(KDDI Location analyzer®)を用いることで,ペットボトル・缶を対象に1人1日あたりの回収量を求めた。回収量分布は対数正規性を示した。そこでゴミ箱までの距離を変数とする対数正規型の回収量予測モデルを試したが、実測データを再現できなかった。廃棄物回収量は天気や気温,曜日によって統計的有意な影響を受けることから、ゴミ箱までの距離を対数化し、天気、気温および曜日の影響も線形的に加味した修正距離を用いたところ、実測データを精度良く再現できた。モデルの改善に向けて、晴天や気温が低い条件の影響をより適切に評価することでモデルの過小評価を改善できる反面、過大評価については異なる要因を考慮する必要があることを見出した。

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© 2023 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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