廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第35回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: C2-3-O
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C2 容器包装およびプラスチック(2)
将来的な再生プラスチックの需要に対する供給可能性の分析
*田畑 智佑中谷 隼林 徹藤田 壮
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抄録

近年、世界的に再生プラスチックの導入が進んでおり、欧州では再生プラスチック使用を義務付ける規制が進んでいる。日本でも将来的に再生プラスチックの需要の拡大が予想されるが、現状では再生プラスチックの利用量はほぼ横ばいである。本研究は、国内における将来の再生プラスチックの需給バランスを分析し、ボトルネックを探ることを目的とした。再生プラスチックの原料として容器包装に着目し、2030年および2050年の廃棄物発生量と再生プラスチックの需要量(最大・最小)を推計した。その結果、2030年には発生量に対し最小の需要量が約26~28%、2050年には約54~58%となり、最大需要量は2030年の発生量に対して約150%となることが示された。現在の回収率は約31~33%に過ぎず、ソーティング施設の導入や製品プラスチックのリサイクル、リサイクルのさらなる技術開発等、大幅な改善が必要であることが示唆された。

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