主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第35回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 35
開催地: つくば国際会議場
開催日: 2024/09/09 - 2024/09/11
2017年末の中国による廃プラスチック受入禁止などの社会情勢の変化を踏まえ、日本ではプラスチック資源循環促進法を制定し、廃プラスチックの国内循環の強化を図っている。本研究では、中国の受入禁止前後の2016年と2018年の北海道の産業廃棄物処分実績報告書の情報からデータベースを構築し、廃プラスチックの処理フローを推計した。その結果、北海道内で処理される廃プラの処理量が若干減少(約7%)したこと、再生利用量は約19%減少したこと、報告書を提出した産廃業者自らによる埋立処分量が約40%増加したことなどを明らかとした。今後は、2019年度のデータも用いてさらなる分析を進め、中国の廃プラ受入禁止との関連を具体的に検証していく。また、産業廃棄物だけでなく、一般廃棄物も含めた北海道内の廃プラスチック処理に関する包括的な課題解決を目指していく。