多くの管理型最終処分場では、浸出水集排水管の本管は埋立地の最下流部の貯留堰堤部において遮水工を貫通する構造となっている。浸出水集排水管と遮水シート接合部に接合不良が発生すると、浸出水の漏水リスクが高まるため、遮水シート接合部の検査は重要である。浸出水管と同質のポリエチレン製遮水シートが採用されている場合、浸出水集排水管とシートの熱融着が可能であるが、立体的な形状の遮水シート接合となるため、自走式熱融着機が使えない。作業性向上のために室内での一体成型が採用される例が増えているが、浸出水管と遮水シートの接合部検査には、高精度な接合部検査方法が存在せず、その開発が求められていた。今回、室内で浸出水集排水管と遮水シートの一体成型品を接合する際に適用する浸出水管と遮水シートの接合部を高精度に検査する方法を開発し、その効果を確認したため報告する。