2019 年 22 巻 2 号 p. 15-27
本稿では,販売効率の異なる流通業者を介して財を販売する生産者が,いずれの流通業者に優先的注文権を与えるかを検討する。主な結論は,流通業者間の効率格差が大きく,効率的な流通業者に優先的販売権を与えると,非効率な流通業者の参入を容易に阻止できる場合,生産者は非効率な流通業者に優先的注文権を与えるというものである。逆に,効率的な流通業者に優先的販売権を与えても非効率な流通業者の参入を阻止できない場合には,効率的な流通業者に優先的販売権を与えることになる。