抄録
医用画像通信における国際標準規格であるDigital Imaging and Communications in Medicine (DICOM)によるマルチスライスCT用の画像ストレージおよびコントロールサーバを中心に、本学2台のマルチスライスCTスキャナー(Aquilion VZ, Toshiba, Co and Light Speed Ultra, GE)とCFDデータ表示、解析ワークステーション(Amira2.3,MaxNet, Co)をオンライン接続した。本研究では、3次元CFDを計算する前段階においてマルチスライスCTの撮像条件(スライス厚、再構成関数、X線管電流など)が3次元再構成に及ぼす影響を調べ、CFDを最適な撮影条件を決定する。次にその3次元CTデータをCFD計算用にフォーマット変換し、然るべき条件で動脈瘤などにおける血液などのシミュレーションを行った。本講演では、CT ScannerとCFD用WSのオンラインデータの取得、変換方法を述べ、さらにCFD計算に至る前段階においてCT画像生成因子がどのようにCFDに影響するについて言及する。