抄録
本手法は、リメッシング時間を大幅に短縮する手法である。これは、メッシュの要素数が大きくなればなるほど、リメッシング回数が増えれば増えるほど、従来の手法と顕著に差が出てくる。まずは、大規模な構造メッシュをマザーメッシュとして生成して、そのメッシュから階層メッシュを生成する。この階層メッシュを用いて、アダプティブ解析に必要となる解像度のメッシュを抽出する。階層メッシュを生成するのは最初の1度だけで、時間がかかる。しかし、一旦、階層メッシュが生成されたら、リメッシングをする時に何度も利用することができ、しかも、リメッシングにかかる時間は極短時間である。こうすることによって、大規模な構造メッシュの解像度を持つアダプティブメッシングを、非常に高速に、何度も利用することができる。本論文では、これまで行われてきた、2次元の三角形メッシュの階層メッシュを拡張して、3次元の階層メッシュを用いた解析をおこなう。数千万自由度のアダプティブメッシュを生成するので、PCクラスタ上でADVENTURE SOLIDを用いて弾性解析をおこなう。