抄録
企業における改善活動は、その大切さが数多く指摘される一方で、有効なマネジメントに関する研究もまだ充分体系化されているとは言えない状況である。本研究は、改善活動の体系立った研究を行なっていくためには,改善活動の持つ特徴を踏まえ,調査対象や分析軸の選び方やなど,分析フレームワークのあり方を考える必要があるという問題意識から出発している。具体的には、次の2点が研究の目的である。1つめは、イノベーション理論に関する文献研究より,イノベーションと対比した改善活動の特徴を整理することを行なっている。2つめは、改善活動のマネジメントを分析するための調査対象・分析視点のあり方についての考察を行なっている。