抄録
腹部大動脈瘤の増大の機序を理解する目的で、胸部から腹部の大動脈全体を対象として、流体構造連成を考慮した数値シミュレーションを行っている。大動脈の形状には個大差が大きく、それに由来する流れの様相の違いが、大動脈瘤の増大や、ステントグラフト治療の予後などに影響していると考えられるためである。流体構造連成解析の手法としては、Defbmming-Spatial-Domain/Stabilized-Space-Time(DSD/SST)法と変分マルチスケール法(VMS)に基づく流体構造連成解析手法(ST-VMS)(5-6)を用い、様々な症例の血管形状を用いて流れの場とそれによる壁面応力の違いを調べている。