Dynamics & Design Conference
Online ISSN : 2424-2993
セッションID: 403
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403 開繊織物複合材料の振動減衰解析
中西 康雅松本 金矢座古 勝山田 由紀子
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抄録
近年,織物複合材料の一つである開繊織物複合材料が注目されている.その理由として樹脂の含浸が速やかに行えることや,開繊することにより繊維束のうねりが小さくなり,強化繊維本来の機械的特性が発揮されることにより,高剛性化,強度向上が期待できることが挙げられる.そこで本研究では,繊維束の開繊が振動減衰特性に及ぼす影響を有限要素解析により検討した.本研究ではE-glass/Vinylesterからなる平織物複合材料を対象とした.そこで,繊維束の開繊が振動特性に及ぼす影響を調査するため,Fig.A1に示すように繊維束の短軸長さをa,長軸長さをbとし,b/aが10,20,40の3種類のモデルを生成し,有限要素解析を実施した.解析に用いた有限要素モデルをFig.A2に示す.総要素数は71,808,総節点数は81,435である.有限要素解析の結果,1次,4次がねじれ振動,2次,3次が曲げ振動であった.Fig.A3, A4より,曲げ振動において減衰性能が最大で約8%向上することが明らかになった.
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© 2006 一般社団法人 日本機械学会
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