Dynamics & Design Conference
Online ISSN : 2424-2993
セッションID: 437
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437 部分構造合成法を用いた支持構造物と軸との連成軸振動解析の高速化(連成振動,設計,OS-18 ロータダイナミクス,総合テーマ「伝統を,未来へ!」)
川下 倫平安田 千秋中澤 民暁
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抄録
蒸気タービンやガスタービンなどの大型のターボ機械では、近年ロータ質量、軸受面圧の増加により軸受剛性が増大しており、支持構造物の剛性と同等になってきている。このため、支持構造物と軸との連成軸振動解析モデルによる応答解析を実施し、支持構造物の影響を適切に考慮した軸振動評価を行う必要が生じている(解析モデル例を図A1に示す)。本解析は精度の面からモード解析ではなく直接法により計算を実施しているが、基礎構造の複雑化や、軸受箱の詳細なモデル化による自由度の増加に伴い計算時間が増大する傾向にあり、計算の高速化の要求が高まってきた。本報では、計算時間低減のために取り組んだ縮小インピーダンス合成法の適用結果について紹介する。縮小インピーダンス合成法は、部分構造の主要節点(結合点、加振点、計測点)の機械インピーダンスを求めておき、それを逐次結合し全体特性を求める手法である。この手法は自由度の縮約に際して全く近似計算が含まれていないため、理論的には直接法と同一の解が得られる。本報では、全体モデルを軸および軸受から[figure]なる部分構造Aと支持構造物からなる部分構造Bに分割し定式化および確認計算を行った。
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© 2010 一般社団法人 日本機械学会
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