主催: 一般社団法人 日本機械学会
会議名: 日本機械学会 関西支部第100期定時総会講演会
開催日: 2025/03/19 - 2025/03/20
コンロッドは、ピストンの直線運動をクランク軸の回転運動に伝えるエンジンの主要部品である.コンロッドをエンジンに組付ける際,キャップとロッドを同じ向きに組み付けないと真円性が大きく低下する問題があり,このような作業ミスをなくす目的で段違い合わせ面コンロッドを考案した.ところで,コンロッドにはエンジン運転時のピストンの慣性力により,大端部が内側に引き込まれるクローズインが発生し,エンジン損傷の要因となる.本研究では運転時の負荷を模擬したFEM解析を行い,クローズイン低減に有効なモデル形状の検討を行った.先行研究で検討した段違い合わせ面コンロッドは,水平割コンロッドの合わせ面を上下に25°ずらしたモデルだったが,合わせ面をずらす角度を変更したモデルを作成し,合わせ面をずらす角度がクローズインに及ぼす影響について調査した.その結果,20°ずらしたモデルが最もクローズインを低減できることが明らかになった.