1934 年 37 巻 202 号 p. 88-91
本文は円孔の在る無限大の平板に起る内力、特に最大剪断内力に就て取扱つたものである。而して孔の周圍に作用する單一荷重が半径の方向に、或は切線の方向に作用するに従つて、二つの場合に分ける事が出來る。前者に對しては、内力函數は次の式で與へられ[numerical formula]最大剪断内力は[numerical formula]後者に對しては、内力函數竝に最大剪断内力は[numerical formula]上式中Pを半径方向、Tを切線方向の外力とし、lを板の厚さ、aを孔の半径、r_1,rを着力點1及び孔の中心Oより任意の一點Aに至る径とし、ψ_1,ψを径が1及びOを一直線上に連らねる半径となす角とする。