抄録
油圧機器におけるキャビテーション壊食量の予測手法の再提案を目指して,噴流衝突式キャビテーション試験機で壊食させた試験片を直接的に秤量して求めた質量減の実験結果と,3次元非接触計測器で壊食面を測定した形状データから算出した壊食量の換算値との比較,検討を行った.壊食実験の条件は, ISO VG32 石油系作動油,油温40℃,絞り上流圧力10MPa, キャビテーション数0.02,最長スタンドオフ距離 32.5 mmとした.角度や形状をパラメータとしたアルミニウム合金製の試験片を対象とした.限定的な条件ながら,秤量値と換算値との間にはある程度の一致が見られた.